2017年12月9日土曜日

Far beyond, 沈黙の向こうに トラ・トラ・トラ2017


   佐渡山豊さんのライヴから帰り、寝ていたら夜中二時半、突然自分の左ワキから、何か得体の知れないモノが走り去るような痙攣があり、目が覚めた。
 そういえば夢のなかで、悪霊と対話、舌戦を戦わせていた気がした。
 トラ・トラ・トラ2017、佐渡山豊さんの誕生日、67歳。
 みんなをハッピーにする音だった。
 帰りにKさんに、「佐渡山さんは大きいですね」というと、頷いていらした。

 
笑顔が出てもいいじゃないか、と佐渡山さんは歌った。
 Beyond the horizon, とボブ・ディランは歌ったが、いい気分になってもいいのだ、人間は。
 それにはいろんな感情があり、怒りだって、悲しみも、だけど、喜びが佐渡山さんの歌にはあるのだ。
 素晴らしいライヴ、帰り際に、遠藤ミチロウさんの「Fukushima」というCDを買った。
 ぼくには佐渡山さんの歌、そして皆のライヴが良かった。
 スターリン、母と父の存在。
 遠藤ミチロウさんも大事な歌い手だ。

 
ドラムのトシさん、ベースの石井さん。そして小池真司さん、ベースのアベヒロシさん。サックスのマサさん、そしてギター、杉山タケルさん。




 一人一人に声をかけ、讃える大きさが佐渡山豊さん。
 その安心感が、トゲトゲしくなっていた批評の東京を溶かして行くのだ。
 Kさんは寡黙だが、満足したように帰宅途中メールを下さった。
 ぼくはいろんなことに悩んでいたように思ったが、それらは小さいことで、またその小ささに自分らしさもあるに違いない。
 佐渡山さんの大きさは、海の広さだ。
 モンゴルの大きさはもっと冷たく厳しかった。
 傷口に触れるように懐かしむ、感傷愁訴。
 きっとぼくらのところまで届く歌は、ないだろうと思っていた。
 
 
 この7年間、佐渡山さんに出会って7年は、自分にとっても治療そして戦いだった。
 トラ・トラ・トラ2017、
 杉山タケルさんが打ち上げ中にメールを下さった。
 この7年間、佐渡山さん、佐渡山豊さん、ありがとう。ありがとうございました。
 鼻水と涙を流した生徒のためにも、ぼくは日本でやることがある。
 ニューヨークも、マイルスの音の記憶もいいだろう。
 しかし、ここ日本周辺にいるのは、やはりやることがあると気づかせて下さる、そんな歌があるからです。
 政治は国民国家でしかないと、デリダはいった。
 それを超えて行くのが人間です。
 Far beyond,
  きっとぼくらの島、
 ニライカナイもあるのか、あるのかもしれない。


 

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