2015年9月15日火曜日

学問への姿勢:外村先生に学ぶ。

 外村大(まさる)先生との出会いは外語大での非常勤講師をされていたとき。
 授業の質の高さと先生のまじめさに打たれた。
 当時ぼくは学問に絶望していたから、先生が是政線のホームで本を読んでいる姿に、羨望さえ感じた。まだ学問が楽しいという人がいる新鮮さに。
 その後、いろいろ仕事を手伝わせていただいて、ある日、駒場に就職したから遊びにおいで、と 言われたときは東大か、とキツネにほっぺたつままれたような気がした。
 それまで、バリバールを観に行ったり駒場には行ったことがあったが、その後、そこに先生のおかげで親しむ、ということは予想していなかった。
 先生にぼくは半ば命を預けるように、頼っていた。
「死にたくなったら、授業中でもなんでもいいから、すぐ来なさい」といってくれたことは自分の心の支えになって、特に20代はずいぶん助かった。
 今、自分はかなり安定してきた、35歳という年齢もあるだろう。25歳で先生と会ってから10年は弟子入りしてきたことになる。
 先生も晴れて、新たな職責として教授になられて、活躍されている。
非常勤講師だった頃の、外大でも他の大学でも非常勤の仕事がなくなった、と悲愴だった先生の姿も見て来た。
 先生の学生にもおっしゃることは、「それでもやる、ということがないと研究は続かない」というようなこと。艱難があって諦める程度では、学問は大成しないということだろう。


 今、着実に進む、ということを再度先生に学びたい。

 

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