2015年6月23日火曜日

歌う者と聴く者の真剣勝負。 友川カズキ論序章

  歌う者と聴く者の真剣勝負、友川カズキさんの空間はそうだと言える。
 これに似たものといえば、ソルボンヌのアンフィテアトル・ギゾー、ギゾー講会堂での講義以来か。そのことにふと思いついたのは、人が歌っているのに、真剣に聴かないで後ろでお喋りが止まらない、そんな弱い聴衆の存在だ。ソルボンヌの講義のように、高い張り詰めた空気と語りに耐えきれる人間はそうはいない。あの温度、冷たさ、そして教授からほとばしる熱、やはりそこにしかないものだ。
 
 友川カズキさんについて書くことを自分は禁欲してきた。というのも、友川さんにはファンやスタッフが大勢いるように思え、そこに自分が新規参入するのを少し躊躇したのだ。

 今まで友川さんを、現代の石川啄木、とかお茶を濁して、少し崇めて距離を取ってきたが、その垣根を今越えよう、もうライヴにも3度行って聴かせていただいたのだし、自分は友川さんのファンだと言える。


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