2015年2月27日金曜日

「私のアンドレ」 時実新子・著 感想


「生きる悲しみ」 山田太一編 ちくま文庫

この本、病院で読んだけど、よかったな。
時実新子という川柳作家のエッセイで、「私のアンドレ」というのが特によかった。
いわゆる再婚の話。
いろいろ考えさせられたが、人間いっしょに暮らし始めると、動物らしさがお互いに出てきて、部屋は汚れるし、でもそれでも、馴染んで行くというか。
昔を思い出して、思い出にふけってしまうときもあるけど、それを超えて行く過程が素直な筆致で書かれている。
愛と暴力、DVのことも表裏一体などと言ってはいけないけど、それも過去のこととしてやがて過去になる。
人間、好きじゃない人でも、愛されてるとそのことを懐かしんだり、そういう弱い、悲しいいきもの。
それでも、50歳くらいで再婚した筆者の闊達さに好感を持ち、読みました。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480029430/



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