2015年2月28日土曜日

サルスベリの花



あこがれだけが 泳いでしまう
 海の魚のように
 川面に遊ぶ サルスベリの花。

 与えられたものを こなしていくうちに
 それがいつしか 自分の道になる。
 焦らなくていい そのままでいい
 ありのままの
 かわれないあなたを 愛してください。

 「かっこつけないでいい」と言ってくれた、
 親の気持ち分かる気がすると、
 病室のおじさんが言ってくれた。

 突っ伏して
 どうすることもできず
 ゲンコぶつけたのか?

 生きるのは、
「ただつらい」と、
 暗い本には書いてあった。

 忘れないよ、と
 思えたので、

 生きるのは
 いいもんだ、と
 ぼくは 
 笑えた。

2015年2月27日金曜日

「私のアンドレ」 時実新子・著 感想


「生きる悲しみ」 山田太一編 ちくま文庫

この本、病院で読んだけど、よかったな。
時実新子という川柳作家のエッセイで、「私のアンドレ」というのが特によかった。
いわゆる再婚の話。
いろいろ考えさせられたが、人間いっしょに暮らし始めると、動物らしさがお互いに出てきて、部屋は汚れるし、でもそれでも、馴染んで行くというか。
昔を思い出して、思い出にふけってしまうときもあるけど、それを超えて行く過程が素直な筆致で書かれている。
愛と暴力、DVのことも表裏一体などと言ってはいけないけど、それも過去のこととしてやがて過去になる。
人間、好きじゃない人でも、愛されてるとそのことを懐かしんだり、そういう弱い、悲しいいきもの。
それでも、50歳くらいで再婚した筆者の闊達さに好感を持ち、読みました。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480029430/



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