2014年7月12日土曜日

Nevermore Verlaine 私訳

思い出、思い出、ぼくから何が欲しいんだい? 秋よ
ツグミを緩んだ空に飛ばせ、
そして太陽はひたすら注ぐ
気色ばんだ枝の上に、吹き荒れる北風のなか、

ぼくたちは一人、一人で、 夢見心地に歩いて、
彼女とぼく、髪と考え事を風に抱かれ、
突然、心打たれる様な眼差しでぼくに振り向き、
「あなたの一番大切な日をどうしたの?」
活き活きと輝く声でそう言った。

優しくてよく響く声、天使のような涼しい音色で、
慎ましい微笑みが応えた
そしてぼくは彼女の白い手をとった、敬虔に。

ああ、香しい最初の花々よ、
そして魅惑的な呟きの音よ
初めてのoui, こんなにも愛された唇から漏れ出た!


Poème Saturniesより)



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