2013年12月30日月曜日

今年の1冊:『朝鮮人強制連行』(外村大・著)



帝国主義の問題をずっと外村大先生(東京大学)は考えていると思う。もちろん、帝国主義というもの自体への批判的視座はあるだろうが、日本の帝国主義が、イギリスやフランスの帝国主義に較べていかに遅れていて、稚拙なものであったか、という視点は先生にある。
 『朝鮮人強制連行』(岩波新書)はそういう日本帝国主義の実務面での稚拙さの証明だろう。
 この稚拙さは、現代日本企業の海外進出にも当然、反映されているはずで、欧米の大手企業との競争力に較べて、日本企業が出遅れている理由の一つにもなっているだろう。
強制連行の本は、日経を読んでいるようなビジネスマンにこそ読んで欲しい、と外村先生は語っていた。


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