2013年9月26日木曜日

尹健次・著 「孤絶の歴史意識」

 尹健次・著
「孤絶の歴史意識」『思想』1989.12 、昭和の終焉 朝鮮と日本 

ぼくは昭和の天皇、ヒロヒトが亡くなったとき、9歳でオーストラリアにいたはずであり、全く日本でその様子や日本社会の様子を見聞することはありませんでした。
尹健次さんのこの古い論文を古本屋で、105円で見つけて読んで、正直、ぶったまげました。この人、こんなに本音を言って、大丈夫かなと。
 この論文を読むと、ぼくがフランスから帰国後に特に感じてきたことが、いろいろよく分かったということでも、すごくオススメです。内容は多岐に渡るので、一々触れませんが、ぼくはこれを読んで、ヒロヒトの戦争責任を含め、天皇制の問題に初めて気が付きました。それは、日本国民一人一人と、天皇制との癒着関係でもあるわけです。
 こういったことが、詳細に書かれている点で、とてもこの論文はお薦めしたく思います。
 やっぱり日本社会は日本人には見えない、ということを痛感した論文でした。
 平成に年号が変わってからもうだいぶ経つわけですが、本質的な変化がない以上、この論文は依然、生きている印象です。
 ぜひ、ご一読を再度、オススメします。

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